メンバー紹介

八幡 みわ

株式会社サン・ファーム取締役

PROFILE

1968年生まれ。熊本県立熊本高校卒業後、1991年3月早稲田大学第一文学部卒業。同年4月オリックス株式会社入社住宅事業部営業第1課配属、2001年株式会社(当時は農事組合法人)サン・ファーム入社。2010年取締役就任。

事業内容を教えて下さい。

八幡みわ株式会社サン・ファーム取締役(以下、八幡取締役)産卵養鶏業を中心に、お菓子の製造販売、太陽光発電事業に取り組んでいます。鶏卵の生産・販売事業では、生協様、小売店様、一般消費者様が主な取引先です。またその卵を使ったお菓子を製造し、直営店舗「ひなたまこっこ」と、楽天市場などの通信販売サイトなどで販売しています。

自社製品の強みを教えて下さい。

八幡取締役鶏を雛から育てていること、自然な光と風が入る開放型の鶏舎で育てていることが特徴です。現在、日本では一般的には窓のないウインドレス鶏舎で産卵前の鶏を仕入れることが多いのですが、雛から自分たちで選び抜いた飼料で育てています。1960年から養鶏に取り組み、創業60年。当社では飼育や飼料にもこだわって品質の良いたまごとお菓子を作っています。「あたげのたまごを食べたら他のたまごが食べられんごつなったたい!」とお叱りをウケることもありますが(笑)。
情報発信に力を入れ、お客様にしっかりと価値を伝えることに注力しています。日本だけではなく世界的な食品コンクール(世界味覚審査寄稿ITQI)に出展し3年連続2つ星(優秀味覚賞)を受賞。高評価をいただくことで、価値を理解してもらえますし、通販サイトの口コミやランキングも意識しています。
事業活動を通して、大切な方に安心して召し上がって頂ける、日本が誇る「生たまご文化」をしっかりと構成に引き継ぐという大切な使命を果たしていきたいと考えています。

経営理念を教えて下さい。

八幡取締役「私達は『食』『健康』『環境』をテーマに社会に貢献します」「私達はお客様に喜んで頂く為に、謙虚な気持ちで誠心誠意、仕事に取り組みます」「常に改善、創意工夫に努めます」「お客様と、共に働く仲間を大切に、感謝報恩の精神を大切にします」の4つを理念に掲げています。
食・健康・環境はセットになっており、後世に残していきたい食品を作ることを大切にしています。食生活でみんなが笑顔に、豊かになれるような、卵や米、お菓子の文化を残したいと考えています。
現在ではまるで工業製品のように作られた卵も増えています。そのような中で、しっかり健康や美味しさにフォーカスを当てた持続可能な卵を生産しています。鶏糞も農家に肥料として使ってもらうことで、土に還し、化学調味料を使わない、健康に良い作物を育ててもらっています。

今後の事業展開について教えて下さい。

八幡取締役近年、社会的に食の大切さに目を向けています。それを自分たちも再認識し、もう一度原点に立ち返る必要があると考えています。私は3代目ですが、まずは事業を拡大していくのではなく、仕組みをもっと確かなものにして次世代につないでいく基礎固めが必要であると考えています。
まずは安全性をしっかり揺るぎないものにすること。そして品質や生産体制などすべての面においてしっかりとした基礎を2~3年かけて作り上げます。
並行して、情報発信と食育にも引き続き力を入れていきます。これまで対面でやってきた勉強会をオンラインでも対応していきたいと思っていますし、インターネットを活用した情報発信にも力を入れていきたいと思っています。将来的には先々代から培ってきたリソースを最大限活かした経営を目指して、日本が誇る「生たまご文化」をしっかりと後世に残していきたいと考えています。