メンバー紹介

冨田 由衣

株式会冨坂建設 取締役副社長

PROFILE

冨田由衣(とみた・ゆい) 1979年8月生まれ。熊本市出身。済々黌高等学校、九州大学文学部卒。福岡市の貿易関連会社に3年間勤務後、2006年に同社入社。営業部、総務部を経て2013年に取締役副社長に就任。

企画設計施工一貫の技術力でお客様の期待に応える

事業内容を教えてください。

冨田 由衣 株式会社冨坂建設 取締役副社長(以下 冨田副社長)当社は、建設業としてコンクリート住宅、賃貸マンション、医療・福祉施設、オフィス・商工業・教育施設の4つの専門分野を持ち、企画から設計施工メンテナンスまで一貫体制でサービスを提供しています。その中で一番長い約30年の実績があるのが賃貸マンション事業である「鉄筋コンクリート賃貸マンション キャッスルシリーズ」です。これまで県内に約200棟の賃貸マンションを開発してきました。最近では、これまで培ってきた賃貸マンションの企画・設計・施工のノウハウを生かし、住み手の多様なライフスタイルに合った次世代の商品開発も行っています。また、入居者の方はエントランスや外観などのデザインも大事にされている傾向があるため、鉄筋コンクリート(RC造)だからこそできる広い間取りを大事にしつつ、コンセプトやデザイン性の強化にも力を入れています。まだ開発段階ではありますが賃貸マンション「キャッスルシリーズ」の新商品として「キャッスルグリッド(仮称)」の販売も予定しています。

貴社の特徴はどのようなところになりますか?

冨田副社長やはり計画から設計、施工、メンテナンスまで一気通貫して対応できることだと思います。一元的に当社で責任を持つことはお客様にとって窓口がひとつとなり、お客様の負担を軽減できると考えます。また企画段階より営業・設計・工事の各部署のメンバーがお客様を中心に一体となってプロジェクトを進めることで、初期段階からコストとデザインを総合的に検討することができるため、お客様のご予算に合わせたデザインのご提案と施工を実施することが可能です。また、設計と施工計画を同時に進めることで全体スケジュールを縮め、よりスピーディーな対応ができるよう努めています。お客様がまだぼんやりと計画の構想が頭にある段階でもご相談いただければ、形やデザイン、コスト、スケジュール感などの3点をスピーディーにご提示し、お客様のご計画の検討にお役に立ちたいと考えています。

自社の強みを活かした商品とサービスの展開

今後のビジョンを教えてください。

冨田副社長現在の4つの事業をより大きな柱となるよう、今まで以上に幅広く、深いサービスを展開していきたいと考えています。現在、賃貸マンション市場は新築でも空室が出てしまうような状況で、入居者をどのように獲得していくかが課題です。当社は入居者に選ばれるマンションということで商品開発に力を入れてきましたが、オーナー様によりご安心いただける様、プラスαのサービスとして賃貸入居管理も強化していく必要があります。建築物である「商品・モノ」だけでなく、サービスの部分を強化していかなければなりません。
「コンクリート住宅のMOLS」では新しいモデルハウスのコンセプトの検討を始めています。
「医療・福祉施設」「オフィス・商工業・教育施設」に関しては、「コンクリート住宅」や「賃貸マンション」事業部のようにモデルハウスで目に見えるカタチでお客様にご提案できる商品はありません。ただ、「改修と建替えどちらがいいのか」「新規事業を始めたいがどれだけのスペースが必要か」など、まだ悩んでいる状態で事業に合ったデザイン・コスト・スケジュールをご提案をし、お客様に検討いただく材料を提供する当社ならではのサービスをご提供していきたいと考えています。

ビジョンの達成に向けて課題感などはありますか?

冨田副社長やはりメディアを活用した効果的な広報戦略の部分ですね。これまでは新聞やラジオなどのマスメディアを中心としてやってきましたが、反応も落ちてきているためインスタグラムやFBなどを活用し個別に情報を届けていく必要があります。コンクリート住宅のMOLSはSNSからの流入も少しずつ増えてきていますが、打ち出し方など改善すべき点が多々あります。他事業部においてもターゲット層も少しずつシフトしてきているため、各事業のページもリニューアルも行っています。自社の商品やサービスをPRするためにデジタルマーケティングの強化は重要ですね。

実践に即した戦略やマネジメントを学べる

熊本創生企業家ネットワークに入会されていかがですか?

冨田副社長最先端で活躍されている経営者の方の話を聞くことができるため非常にありがたいですね。改めて私自身がこれまで県内でしか仕事をしておらず、県外の情報を得る機会を損失していたのだと気づかされました。また、先日の本郷社長のお話しで「採用は常に行うべきだ」というお話しがありましたが、ちょうど自社採用で悩んでいた時期でした。私としては、今年は採用をストップした方がいいのでは…と思っていたので、非常に良いタイミングで重要な教えを頂きました。

何か新たに取り組まれたことなどはございますか?

冨田副社長先日社員との個人面談を初めて実施しました。この取り組みも本郷社長から教えて頂いたことになります。「社員が成長しないと会社が成長しない」というお話しがあったので、社員一人一人の成長に向けて、社長と私の2名で全社員の面談を実施致しました。普段は聞くことが無かった社員の考えを知り、お互いに共有することができ非常に貴重な時間でした。社員の方々は熊本県内において様々な会社がある中で当社に入社頂いています。これも大事なご縁だと思いますので、せっかくなら冨坂建設を通して個人の自己成長や幸福を実現できる様サポートしていきたいですね。
熊本創生企業家ネットワークでは学びが非常に多いため、そこから実践に移し、どう自社に活かすかという点はまだまだ今後の課題でもあります。何事も今までと一緒では停滞しかないため、日々前に進めることを意識し、会社の成長と継続に向けて努めたいと思います。