メンバー紹介

小柳 茂寛

肌美和株式会社 代表取締役社長

PROFILE

小柳 茂寛(こやなぎ・しげひろ)1978年12月生まれ。福岡県出身。熊本市内の税理士事務所を経て2011年肌美和株式会社入社。2016年8月社長就任。

原料と品質にこだわった馬油と馬プラセンタづくり

事業内容を教えてください。

小柳 茂寛 肌美和株式会社 代表取締役社長(以下 小柳社長)馬油(マーユ)・馬プラセンタを原料としたスキンケアやヘアケア商品、健康食品の製造・販売を展開しております。馬油の一大産地でもある本場・熊本で、馬油と馬プラセンタの原料から製品まで製造できる一貫した体制で、スキンケアやヘアケア商品、健康食品を製造・販売するメーカーです。「安心・安全なものを、自分たちの手で作り販売したい」という想いから、現会長が新たに馬油の製造・販売事業をスタートさせ現在に至ります。
私たちがつくっているものは、肌や髪に直接つけるものだからこそ、本当に良い原料を作り、本物の品質と自信をもってお届けできるものづくりを追究しています。商品のラインナップとしては、ベーシックな馬油商品でお土産品としても人気の「肌馬油シリーズ」、様々なお肌のお悩みにお応えするスキンケアシリーズ「きみわシリーズ」「マーユプラセンシリーズ」「マーユプレシャスシリーズ」、選りすぐりの馬油オイルのみを使用した完全受注生産商品「プレミアムマーユオイル」のほか、プラセンタドリンクやサプリメントなど・・・。また、OEM生産も多く手掛けています。

最近新たに取り組まれていることはございますか?

小柳社長新型コロナウイルスの影響でインバウンド需要が大きく減少したため、国内需要の増加に向けて、国内の異業種とのコラボレーションを積極的におこなっています。一つはロアッソ熊本様とのパートナー契約を結び、『肌美和×ロアッソ熊本』コラボ商品を開発しました。もう一つは御船町在住の方々と一緒にスキンケアブランド『Epona エポナ』を立ち上げました。妊娠・出産を経験した3名の女性とともに、妊娠中の女性の想いや声をカタチにして生まれたものが、高品質の美容クリーム『Epona エポナ』になります。妊娠中でも安心して使用できる鮮度と品質を追求した原材料と、手づくりの精神を大切にし、自社工場でつくっています。御船町で母子手帳を交付された方には、御船町役場からプレゼントされますし、最近では県内の産婦人科福田病院様にも置いていただいています。
当社では、素材や原料にこだわり製造まで一貫しておこなっているからこそ、「想いをカタチにする商品づくり」によって付加価値を付けることができます。ただ物を作って売る「モノ売り」ではなく、様々な方の想いを大切につくり・販売する「コト売り」を今後も大事にしていきたいですね。

作り手や利用者の想い・ストーリーを伝える

今後さらに力を入れていきたいことはございますか?

小柳社長「一家に一つ、肌美和の馬油」と言って頂けるような、熊本を代表する商品をつくっていきたいですね。商品の良さは世界一だと自負していますが、残念ながらまだ認知されていない現状があります。そのため、馬油・馬プラセンタに関しては、消費者に対し分かりやすくエビデンスを開示しながら、想いをいかに伝えるか、プロモーション活動に注力していく必要があると考えています。
また、最近では流通チャネルの多様化に伴い、商流も変化しています。そのため、販売の仕方やプロモーションの仕方一つにしても、私たちがもつ馬油と馬プラセンタのブランディングが非常に重要です。商品そのものだけでなく、商品の背景にある想いや商品が生まれるまでのストーリーなどを一緒に伝えていかなければ商品の良さが伝わらないと考えています。
広報活動には日々難しさを感じていますが、私たちの「良い商品と想い」を伝えるため、最近ではユニバーサルデザインを考えた商品開発も行っています。これは、心のバリアフリーを広めたいという活動をしている女性との出会いから生まれたプロジェクトになります。ともに商品企画をおこなうことによって、今までは考えたこともなかったような様々な気づきがありました。多くの人が無理なく使えるデザインや品質で商品をつくることは、私たちが大事にしていきたい「コト売り」でもあり、SDGsの考え方にも共通しています。今後もこのように、消費者の方と一緒に良いものをつくる取り組みを続けていくことで、肌美和の商品をより多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

熊本をベースに事業を成長させるヒントを得る

熊本創生企業家ネットワークに加入したきっかけは?

小柳社長当社はこれまで県外の取引先様が多く、県内に目を向けることとは少なかったため、改めて熊本県内の企業様や経営者の方々の想いや活動を知る良い機会だと考えました。新型コロナウイルスの影響が大きいですが、まずは熊本の人にもっと知ってもらって、商品を利用していただき、好きになってもらいたい。と、足元から見つめ直す機会にもなりましたね。また、熊本創生企業家ネットワークでは、熊本にいながらグローバルに活躍されている経営者の方々のお話を聞くことができると同時に、熊本県内の経営者の方々とのコミュニティをつくることができます。様々な業界の方のお話をお伺いできるため、それぞれのステージにおけるテクニカルな部分やビジネスモデルなど勉強になることも多くあります。熊本をベースとして、どうやって事業を成長させていくのか。どのように自社の取り組みを発信していくのか。というヒントを沢山頂いていますね。