メンバー紹介

川上 武

有限会社セイデン 代表取締役社長

PROFILE

川上 武(かわかみ・たける) 1978年11月生まれ。山鹿市出身。玉名高等学校を卒業。2006年に 有限会社セイデンに入社。2014年には代表取締役社長に就任。

信頼と実績から地域とのつながりを強固なものに

事業内容を教えて下さい。

川上 武 有限会社セイデン 代表取締役社長(以下 川上社長)当社は30年以上にわたり、電気工事業を行っています。創業は私の父の代になりますが、創業時から山鹿市を拠点として事業を展開してきました。現在、公共工事は非常に少なくなっていますが、地場のハウスメーカー様や工務店様からのご依頼を多く頂いています。新築住宅のコンセントやエアコン、照明設備などの電気設備工事の設計・施工をメインとして、太陽光発電、防犯カメラなどの販売・設置も行っています。当社では営業社員を設けていないので、地域のお客様からのご紹介で仕事が増えてきている状況です。

お客様との信頼から業績向上につながっていると。

川上社長有り難いことにお仕事の依頼は多数頂いていますね。私自身、今でも工事現場や会合などに出て、地域の方々と関わる機会は大事にしています。また、社内においても『お客様に恥じない施工品質を保つ』ということを基本方針として伝え、発注者様の満足度向上には力を入れておこなっています。電気工事スタッフは比較的若く、経験と技術力を身に付けているのも当社の強みかもしれません。同業他社では年齢が高く世代交代を行っているところもありますが、弊社は30代のスタッフがメインとなって活躍してくれています。

新卒の採用に力を入れ、新規事業にもチャレンジ

現在取り組まれていることを教えてください

川上社長これまで新卒採用は行っていなかったのですが7月1日からは高卒の採用活動も解禁になりましたので地元の工業高校に求人を出し、自社HPを新たに制作するなどリクルート活動に力を入れています。現在の当社の一番の経営課題は人材の採用です。工場建設などの大型案件に関してもご要望を頂いているのですがお断りしているところも多いため、人を増やして自社で請け負える体制を作りたいと考えています。自社HPはこれまで営業的な観点からも必要性を感じていなかったのですが、採用という観点から考えると情報を載せる必要がありますよね。地元で働きたいという学生も増えてきているため、地域の雇用の受け皿にもなればと考えています。
当社はお仕事を多数ご依頼頂いている分、現場で経験を積むチャンスというのは非常に多く、様々な技術を習得できる環境があります。中途で採用したメンバーも未経験者が多いのですが、経験を積みながら段階的に資格を取得し成長してくれています。会社としても資格の取得を支援していますが、積極的に資格が取得できる環境にするためにも採用して人を増やすことが必要だと考えています。

人材の採用が進むとより良い循環が生まれそうですね

川上社長そうですね。今は順調に事業も推移していますが、まだ何か手が打てるうちに新たなことにチャレンジしていきたいとも考えています。先日、事業再構築補助金にも応募しましたが、何かしら新たな事業を展開できないか模索中です。昔に比べると、企業の寿命はどんどん短くなってきています。当社の事業は生活インフラに関わるところでもあるため、多少の安定性はあるかもしれませんが、次の手を考え、新しい柱がないと永続していくのは難しいだろうと危機感は常に持っています。
また、新規事業など経営のことを考える時間がとれているのは本当に社員のお陰ですね。これまで青年会議所などにも所属し、役職にも付いていたため会社を不在にすることが多く、メンバーに任せざるを得ない場面が多々ありました。社員にとっては非常に大変だったかと思いますが、この時の経験からメンバーに仕事を任せて経営に集中できる組織体制や意識が形成されたと感じています。

実業に落とし込める学びを直に得られる場

熊本創生企業家ネットワークに入会されていかがでしたか?

川上社長経営における様々な面で大きな影響を受けています。皆さん圧倒的な視座の高さを持っているので、負けない様に努力しなければ…と非常に良い環境下で刺激をもらっています。新卒の採用に関しても、熊創に参加されている経営者の方や本郷社長のお言葉からチャレンジしてみようと思い立ちました。40歳まで各種団体にも入会して役割を担っていたので、知見や見識は広げてきたつもりでしたが、実際に仕事に落とし込めるような「経営者としての実務的なスキルと視座の高さ」は熊創から学びましたね。
また、これまで所属してきた他の団体との違いは、やはり本郷社長の影響力でしょうか…。実績を残されている経営者の方々を連れてきてくださることもそうですが、本郷社長自身が経営に向き合える環境をつくり、時代の変化の先を見て次から次に手を打たれていますよね。本郷社長の姿を見て、私自身も常に学び続ける、常に次の戦略を考えることを大事にしています。また、経営者として「そうすべき」という形ではなく「楽しんでやる」ということも大事にしていますね。新規事業の企画も自分が楽しみながらやれるか。を念頭に置いて検討しています。