メンバー紹介

黒田 哲平

陽光株式会社 代表取締役

PROFILE

黒田哲平(くろだ・てっぺい) 1980年4月生まれ。熊本市出身。開新高等学校、熊本学園大学卒業。株式会社OA通信サービスに勤務後、2005年に同社入社。2017年11月には株式会社陽光理研から陽光株式会社へ社名変更し代表取締役に就任。

地域に根を張る総合商社

事業内容を教えてください。

黒田 哲平 陽光株式会社 代表取締役(以下 黒田社長)1981年に理化学機器販売業として創業しましたが、現在では衛生管理事業、サプリメント事業、通信販売事業と拡大し4つの事業を行っております。理化学機器の販売に関してはバイオ分野からスタートしましたが、今では農業、工業、水産業、医学など、お手伝いさせていただく分野も多岐にわたっています。熊本の代表的な焼酎ブランドの室内環境や品質管理に関わる理化学機器の販売から、お菓子メーカーのクリーンルームの立ち上げなど様々です。また、大学をはじめとする教育機関や、企業の研究開発部門、公設試験研究機関…より良い研究が行えるように実験、分析、計測等に使われる装置、設備、試薬、消耗品の提案もおこなっています。
当社は販売会社ですので主に機械や消耗品の販売を中心としておりますが、あくまでハード(機械)を売るのではなくソフト(サービス)を売っていることを常に念頭に置いています。そのため、装置や設備を購入いただいたあとも定期的にアフターフォローを行い、常にお客様の立場に立って「新たな価値」をつくり出すご提案を心掛けています。

現在新たに取り組まれていることはありますか?

黒田社長社内にECグループとDXグループを立ち上げてITの活用を進めています。立ち上げたばかりでまだ大きな成果は出ていませんが、トライ&エラーを繰り返しながら一歩ずつ前に進めています。これまでにもモール型ECであるAmazonを利用して商品を販売してきましたが、現在は自社ECの構築・運営に力を入れています。自社ECサイトはどちらかというと会社のブランディングのためです。HPだけでなくECサイトでも『陽光』の露出を広げネームバリューをつくり、より多くの方に当社を認知して頂くことによる相乗効果を期待しています。現在は衛生管理製品やヘルスケア製品、ペット製品、理化学製品などを扱っていますが、今後はさらに商品も増やしていきたいと考えています。
また、DXグループにおいては販売管理と財務管理のシステムを連携させ、より生産性の高い営業活動やお客様のフォローができる体制を整えています。お客様の案件管理や実績管理など可能な限りデジタルへのシフトはしつつ、お客様への柔軟な対応やサービスなど残すべきアナログ業務は大事にして、デジタルとアナログが上手く融合できる状態を目指しているところです。

食品衛生及び衛生管理のコンサルティングを強化

今後力を入れていきたいことはございますか?

黒田社長HACCP認証コンサルティングをおこなう株式会社TBTと協働で立ち上げた衛生管理事業を広げていきたいですね。2018年に食品衛生法などの一部が改正され、経過措置期間を経て2021年6月からHACCPの完全義務化になっていますが、県内ではあまり浸透していません。HACCPのような衛生管理は会社の仕組みでもあり危機管理にもなります。また、衛生管理が整えば食中毒などの細菌の発生や品質クレームの発生を防ぐことにもつながります。HACCPは工程管理であり、現行の施設や設備を前提とした対応が可能です。運用する企業様にとってのメリットも多く、すでに義務化されている法律であるため当社が軸となって推進できればと考えています。
当社ではそれぞれの企業様に合わせた仕組みの構築、適合証明、その後の継続・維持サポートまで含めて対応いたします。まずはプロの講習会を開催し、実績のあるコンサルタントが衛生管理の基礎から応用までお伝えします。また、講習会受講後はTBT独自の審査基準による「TBT・HACCP適合証」の認定を取得できます。業務管理システムも整備しているため、衛生管理に必要なデータ・書類を全て一つのソフトで作成・管理することができ、現場の業務負担も軽減されます。熊本県内の食品製造現場の安全性と消費者の食生活を守るためにもHACCPの重要性を訴え、企業様の衛生管理をサポートしていきたいと考えています。

尊敬する経営者の言葉を本質的に理解し、経営に向き合う

熊本創生企業家ネットワークに入会されていかがですか?

黒田社長トイメディカル株式会社の竹下社長のご紹介で1期目から入会していますが、非常に貴重な場だと思いますね。これまでにも経営に関するお話しを聞くことは度々ありましたが、本郷社長の話を聞く中で改めて向き合うようになりました。本郷社長は直接顔を合わせて、目を見て、私たちのために何度も熱く語って下さいます。本郷社長の熊本に対する想いは強く伝わりますし、尊敬し信頼している経営者の方の言葉は重く響きますよね。
また、熊創では県内の経営者の方々とのネットワークもできますが、改めて大事なのは人とのつながりだと感じることができました。困った時にサポートして頂き、大事なことを教えてくれるのはやはり人です。人のつながりを大事にするためにも、今後も常に自己ではなく相手を中心に考えること。「お客様を中心に」を合言葉に大事にしていきたいですね。

ご入会後、何か取り組まれたことなどございますか?

黒田社長現在取り組んでいるDXも本郷社長の教えから始めたことになります。DXはある意味大きな投資ですし、これまでなかなか踏み切れなかったのですが、本郷社長が何度も口を酸っぱくして説いてくださいました。やるべきだということは分かっているので、まずは一歩目を踏み出した形です。一歩目を踏み出したので、あとはPDCAを回して成果につなげていくしかないですね。また、私は「とりあえずやってみよう!」とスタートすることが多いので、一緒に付いてきてくれる社員には本当に感謝しています。社員はもちろん、お客様、協力会社様とも出来るだけ家族のような関係を築き、人とのつながりを大事にしながら今後も精進していきたいと思います。