メンバー紹介

天草の素材に付加価値を加え地域活性と観光づくりへ

藤川　護章　藍の村観光株式会社　代表取締役社長（以下　藤川社長）当社は天草のお土産品の購入や観光ができる「藍のあまくさ村」や、リゾート施設「リゾラテラス天草」の運営に加え、2020年4月からは自社農園である「リゾラファーム」での農業事業を行っています。私が入社した2001年から、藍のあまくさ村では販売商品の開発に力を入れてきました。地域の皆さんと一緒に地場の特産品を使ったお土産づくりを行い、生産者・加工業者の素材に対する想いを付加価値として高めてきました。また販売者として私たちが商品企画・ブランディングを行って販売していくことで天草全体の生産性を高めています。この商品の企画力やお客様に提供するためのノウハウを持っていることは自社の強みでもあります。
リゾラテラス天草に関しては、実は20代の頃から海沿いにこんなお店をつくりたいと思い描いていました。以前から天草の交通渋滞を見ては、「年間400万人が見込まれる観光客を相手に天草が活性化するビジネスができないか？」と考えていたんです。そんな中、32歳の時に天草全体を活性化するための商業施設建設について行政と一緒に取り組む事となりました。地元である天草のイノベーションを図りたいという思いで事業投資をすることに決めました。

藤川社長このままでは天草は観光地としては衰退してしまうのではないか…という危機感が昔からありました。この機会に、非日常的な場を天草に作ることによって、若い方やご年配の方にとっても新しい価値を生み出せるのではないか…と。また、当社が一歩踏み出してリゾートのイメージを作り上げることで、他の企業の方々が同じ様に観光地開発を進めてくれるのではないかという想いもありました。お陰様で今では様々な投資が進み、天草への企業誘致も実現しています。『天草=熊本のリゾート』というテーマで様々なことが前に進み、地域にとってもプラスになっているのではないかと思います。若い頃、思い描いた地域にするにはまだ進化していく必要がありますが、私たち地域事業者が率先してチャレンジしてきたことで、天草全体で新しい取り組みが進んでいます。天草が熊本のリゾートとして新しい価値を提供できるエリアになってきたと実感しています。

常に進化し続け、新たな観光のスタイルを提供

藤川社長観光事業に関しては今までのビジネスモデルから少しずつ変えていかないと私たちの事業も成り立ちません。そのため、時代の変化に合わせた新しいビジネスとして天草にワーケ―ション施設をつくりたいと考えています。私たちの市場としては観光客の方をターゲットに置いていましたが、これからは働く人も含めたすべての方をターゲットとして価値を提供していきたいと思い、ワーケ―ションリゾートというサービスを構想しています。天草には貴重な資源・財産が沢山あります。今後はBtoBとして企業とも連携しながら、働く方々の創造性や生産性の向上、健康面や幸福感の増進など様々なメリットをお伝えし、新たな事業を展開していきたいと考えています。
また、ネット販売など進む中で小売店の在り方を見直す必要があるとも考えています。そのため、藍のあまくさ村やリゾラテラス天草で扱っている商品の再構築をしながら、より当社らしい・天草らしいものを作っていくことが重要だと感じています。

藤川社長常に進化・成長し続けることを大事にしています。経営者としても会社としても時代の半歩先を目指していきたいですね。私たちが今後のビジョンの中で提供する価値の元は天草の自然や素材など、これまでと変わりはありません。ただ、新しい観光のスタイルを提供していきたいですし、どんどんチャレンジして、常に進化・成長し続けていく会社、新しい価値を生み出し続けていく会社にしたいと思っています。
自社農園である「リゾラファーム」も新たな取り組みの一つです。スタッフの「農業をやってみたい」という声から、スタートした事業です。現在はブルーベリーとキウイをメインで育てながら、リゾラテラス内にあるレストランやベーカリーに供給する野菜を作っています。地域の食材を活用し、お客様に美味しい料理として提供する。季節で一番おいしい野菜やフルーツをそのままお客様に食べて頂くことができるので、リゾラファームの価値は凄く高いと感じています。今後も手段・やり方には縛られず新たなことに積極的に取り組み、スタッフと共に進化・成長し、天草という地域がもっとキラキラすると嬉しいですね。

様々な活動を利用し社員教育につなげる

藤川社長一度体験参加をさせて頂いたことがきっかけになります。その際の本郷社長のお話がすごく良かったですし、当時の経営課題に取り組む上でも勉強になると思い入会しました。毎回、学びや気づきがありますし、なかなかお会いできない経営者の方を招待して頂いているので、非常に貴重な場だと感じています。
本郷社長のお話しからは経営者としてどうあるべきか。という話も含めてこれまでの自分の振り返りになります。また、若い経営者の方も非常に多いので、まだまだ自分も頑張らないといけない。と感じさせるようなカンフル剤にもなっています。
基本出張の時はリモートですが、なるべく直接参加できるようにしています。その場の空気感を大事にしたいと考えています。社員と一緒に２泊３日で学ぶ経営合宿や、先日はOJTに関するセミナーにも参加させて頂き非常に勉強になりました。毎月の月例会だけでなく、その他の様々な活動もフルで利用させて頂いています。