メンバー紹介

岡村 洸斗

熊本マーケティング研究所 代表

PROFILE

岡村 洸斗(おかむら・ひろと) 1987年12月生まれ。熊本市出身。熊本県立熊本北高等学校、熊本県立大学を卒業後、広告代理店で約5年、コンサルティング会社で約5年の実務経験を積む。同時期に熊本マーケティング研究所の事務局長として8年に渡り社会人向けの勉強会を運営。2020年4月に熊本マーケティング研究所を事業化し代表に就任。

マーケティング思考を広め、熊本の人と企業に貢献

事業内容を教えてください。

岡村 洸斗 熊本マーケティング研究所 代表(以下 岡村代表)当社の事業は大きくわけて3つあります。熊本県内の中小企業を中心とした経営サポート事業と補助金サポート事業、そして人材育成サポート事業になります。メインの事業は経営サポート事業になりますが、毎月顧問料を頂いて経営コンサルティングをおこなっています。当社の経営コンサルティングの特徴としては、企業様毎の現状を把握し、課題に合わせてサポートできる「Labout(ラバウト)」というサービスですね。Labaut(ラバウト)の中でも6つのサービスカテゴリー(売上・利益アップ/Webサイト・SNS運用/広報代行/ブランディング/新商品開発/販路開拓支援)がありますが、お客様の経営チームに加わり必要とされる役割に合わせて、当社の専門知識を基に伴走型で経営をサポートすることができます。
2つ目の事業である補助金サポート事業は補助金申請書・実績報告書の作成代行です。依頼費用は完全成功報酬型なので、初期費用・不採択時の費用は頂いていません。直近ではまどパン・まどカフェの自動販売機の導入において小規模事業者持続化補助金を活用し、自動販売機のラッピングのデザイン・制作まで行いました。
3つ目の人材育成サポート事業はボランティアに近いですね。元々当社は勉強会からスタートしているので、この取り組みを続けたいという話になり、事業化した今でも月に1度はマーケティングに関する勉強会を実施しています。熊本県のマーケティング人材を育てるための場になれば嬉しいですね。

もともとは社会人向けの勉強会からスタートされて。

岡村代表私が大学時代から参加していたマーケティングの勉強会がありまして、13年くらい前ですが当時熊本県立大学の教授だった棟方信彦先生が運営されていました。九州新幹線が開通する2年程前になりますが、当時の参加者は自治体の方が多かったですね。また、県のブランド推進課の方からの依頼もあり、くまもんのゲリラマーケティングなどもサポートしていました。当時私はゼミ生でしたが、先生からマーケティングに関する話をリアルタイムで聞いていたこともあり、勉強会は非常に楽しく、マーケティングの魅力も感じていましたね。
その後、棟方先生が神戸へ移動されたため、私が勉強会を引き継ぎ10年程運営していましたが、2020年4月には当時一緒に参加していた4人で本格的に事業として取り組むことを決めました。後々分かったことですが、先生もただの勉強会ではなくマーケティングが好きで集まった人たちが、学びや人とのつながりをビジネスにつなげるような地域のシンクタンクになれば…と考えていたようで、屋号を借りて事業を立ち上げた際には喜んでくれました。また、立ち上げに至ったのも4人で一緒にやりたいという想いが強かったことと、ダメならそれぞれ転職しよう。と楽観的かつ前向きにチャレンジできたことが大きかったかもしれません。今でも一人一人が自立していて主体性があり、雇われているという感覚ではなく、自分の会社として本気で考えて取り組んでくれています。立ち上げてからまだ1年程ではありますが、非常に良い組織だと感じています。

IP(Information Partner)として新たな価値を提供

経営サポートにおいて結果が出せているポイントはどんなところでしょうか?

岡村代表経営サポートを実施させて頂いている経営者の方の考え方や行動の結果だと思います。携わっている経営者の方は皆さん素直で素敵な方が多く、こちらから提案したことをきちんと実践してくれます。元々企業様が持っている商品・サービスは魅力的なものが多いので正しい活用法を伝えると、自然と結果に繋がるんですよね。また、伴走型で経営のサポートを行いますが、第三者的な視点は持って、良い点だけでなく悪い点も正確に伝えています。真正面から顧客と向き合って、正しい情報を伝えることが私たちの役割でもあると感じています。

今後のビジョンを教えてください

岡村代表お客様に対して知識として役立つ情報を提供できる役割を担いたいと考えています。現在はマーケティングや補助金に特化していますが、例えばIT、税務や労務、採用など様々な専門分野に関する情報やノウハウを持った専門家集団となり、すべての分野においてワンストップでサポートができる体制を整えたいですね。マーケティングの際には経営状況や課題の把握や必要になります。その際に、お客様の課題に合わせて一貫したサポートができると企業の成長にもつながるのではないかと。実際に、現在はマーケティングオートメーションツールに関する知見を増やしているところです。
また、熊本だけでなく日本国内に正しいマーケティングを普及させ、マーケティングの面白さを伝えていきたいですね。野球に置き換えると、自己流でバッティングを身に付けるのではなく、正しいフォームを習った上で素振りをすると打率も上がるはずです。私が生きている間に実現は難しいかもしれませんが…日本全国に「●●マーケティング研究所」といった形で展開していけると良いですね。誰かがこの思いを継いでマーケティングを正しく普及させることができたら、人の成長と企業の成長にもつながりますし、この会社を作って良かったなと改めて感じます。

新規事業や課題解決のためのヒントを得られる場

熊本創生企業家ネットワークに入会されたきっかけは?

岡村代表当社のお客様でもある乳菓子屋の佐藤社長からのご紹介でした。2020年8月のIPO部会に参加させて頂き本郷社長の発言から綺麗ごとだけを言うのではなく、ストレートに伝えられる場が魅力的に感じました。また、当社の課題である属人性が高い事業をどのように仕組み化してくのかに関して、ヒントをもらえるのではないかと考え入会を決めました。
いずれは社員も全員参加させたいくらい熊本創生起業家ネットワークの良さを実感しています。当社の場合、熊創で学んだことを日々の企業様とのやりとりの中でも活用できるんですよね。企業様に対して提供していく情報を増やすための仕入れにもなります。上場されている経営者の話なんて聞く機会はめったにないですし、社内外での共有を非常に大事にしていますね。