メンバー紹介

田邉 陽介

株式会社環境と開発代表取締役

PROFILE

田邉陽介(たなべ・ようすけ) 熊本市出身、1978年3月13日生まれ。熊本県立熊本高等学校を経て、熊本大学理学部物理学科を卒業。2000年株式会社パスコ入社、01年株式会社環境と開発入社、07年同社代表取締役に就任。

100%民間の建設コンサル業

建設コンサルト業に取り組まれておりますが、詳しい事業内容をお聞かせください。

田邉陽介株式会社環境と開発社長(以下、田邉社長)当社では、測量や土木設計、それに関連する許認可手続きを請け負っています。特徴としては、通常は大部分を公共事業が占める業界なのですが、当社では100%民間の仕事である点です。これまで宅地や店舗、工場建設などに携わり、今では廃棄物処理施設や再生可能エネルギー施設などを手掛けています。熊本でいえば、ゆめタウンはませんなどは当社が関わった施設です。

100%民間でやっている建設コンサルタント業は珍しいですね。どのような理念を掲げて取り組まれていますか?

田邉社長現在、理念も新たに準備中ですが、これまでは「お客様の事業の発展に貢献する」という思いで取り組んできました。私達は直接事業に取り組んでいるわけでなく、お客様が取り組んでいる事業に携わる仕事です。そこで、お客様が成長してくださることを大切にしていました。

自社の強みである廃棄物、再生可能エネルギーの事業に特化

現在、事業にどのようなビジョンを持たれていますか?

田邉社長全国から依頼を受けていますので、それに対応するために人員を増やし、規模拡大を進めています。当社は父が創業し、42年が経ちますが、私の代になって22人までスタッフが増えました。これを最低でも30人、可能であれば5,60人まで増やしていきたいと思っています。経営だけを見れば10人ほどの規模が楽ではあるのですが、事業を発展させていくために、必要不可欠です。
そのために、仕事のやり方や就業規則、福利厚生、人事評価制度など会社の仕組みを見直しています。
中長期的には、自社の強みである廃棄物と再生可能エネルギーの建設コンサルタントに特化しながら、全国展開を考えています。東京に拠点を置き営業活動を続け、熊本で設計ができるよう分業化を進めています。

熊本創生企業家ネットワークに加入するきっかけは。

田邉社長県のセミナーで配られたチラシで知りました。そのセミナーの懇親会で本郷社長の話を聞き、見ている世界のレベルの高さ、厳しさを感じ、これまでの事業に対する取り組みの甘さを痛感しました。もちろん、これまでも必死に考えていたつもりだったのですが、聞かれたことに答えることもできず、参加することで学ぶことが多いと感じましたね。

熊創で学んだ「やらないことを決める」で売上・利益が向上

実際に参加して学んだことはどのようなことですか?

田邉社長事業の選択と集中、それに対応した組織づくりは、熊本創生企業家ネットワークに加入したことで加速度的に進んでいます。以前から取り組んではいましたが、何をすべきか明確になり、より本質的に取り組めています。
また「経営者は経営をしなさい」「やらないことを決めることもやることです」などの言葉が印象に残っています。これまで経営とは何かということさえ分からず曖昧な感覚で経営していたことに気付きました。
実際に、売上をあげるために様々なサービスを提供し、キャパシティオーバーしていました。それにより目先の小銭稼ぎで、本業の成長が遅れてしまっていたのです。
先程、今後は廃棄物と再生可能エネルギーの建設コンサルタントに特化するとお話しましたが、これも熊本創生企業家ネットワークで自社の強みを最大限に生かす経営を学んだからです。サービス内容は減りましたが、トータルとして売上も利益も向上しました。「やらないことを決めた」ことで企業成長に繋がっていると強く実感している点です。

田邉社長にとって、熊本創生企業家ネットワークはどのような場所でしょうか。

田邉社長経営者の道場のような場所だと感じています。戦い方やルールなど色々なことを教えてくれます。月に1度参加するので、次回までにやっておかなければならない宿題があり、準備にも時間を取られますが、それは経営者にとっては必要な時間ですし、何に時間を使うのか考えることで、経営自体にもメリハリが生まれました。
経営者にとって、師範のような存在がいて、鍛えてくれる環境はなかなかありませんので、とてもありがたいです。
月2万円という会費でここまで経営の勉強をさせてくれる場所はありません。お金がないという経営者ほど参加して得られるものは大きいのではないでしょうか。
ただ単に、行って楽しんで、という会ではなく、本当に会社を良くしたいという人に加入してもらい、一緒に学んで会社を成長させていきたいですね。