メンバー紹介

原田 正文

株式会社エム・マーケティング代表取締役

PROFILE

原田 正文(はらだ まさふみ) 1986年熊本県生まれ。熊本大学教育学部を卒業後、東京のITベンチャー企業に就職後、2012年4月からグリー株式会社に入社、プロダクトマネージャーとしてソーシャルゲームの制作に携わる。2015年7月に株式会社エム・マーケティングを創業し、代表取締役に就任。社会人向け教育事業を全国展開し、年間60万人以上の中小企業の経営者向けにビジネス講座や研修の情報発信を行ってる。

「”知”と”希望”にあふれた社会を創る」

簡単に事業内容を教えて下さい。


原田正文株式会社エム・マーケティング社長(以下、原田社長)いつでも、どこでも各業界・分野の専門家から知見を直接学べる機会を提供するというコンセプトのもと、学びたい人と教えたい人をつなぐ事業に取り組んでいます。ただつなぐだけではなく、オンラインや、リアルの研修や面談、セミナーなどさまざま手法を用いています。教えたい側に関しては教育会社やコンサルティング会社、研修会社、出版会社、FC展開の事業会社などの知見をコンテンツ化しています。そのように知見を可視化した商品・サービスによりシェアし、学びたい方とつなぐナレッジシェアマーティング会社です。

先駆者や専門者の知識や経験を学びたい人が学べるよう、仲介しているようなイメージでしょうか?

原田社長そうですね。そのために2つのサービスを展開しています。1つめは「MMビジネスアカデミー」の運営です。著者の方やコンサルタントや企業の顧問を努めている方などは個人で動いているケースが多いんです。そのような方の教えたいことを知りたい方に紹介できるプラットフォームです。
もう1つが、マーケティング支援です。独自のマーケティング手法で潜在顧客を顕在化させるお手伝いをしています。

事業の理念は。

原田社長SMB(中堅・中小企業)のサクセスプラットフォームを提供することをミッションに、「”知”と”希望”にあふれた社会を創る」というビジョンを掲げています。日本がモノからコトへ消費が移っていく中で、コトを提供する会社でありたいなと思っています。

熊本創生企業家ネットワークにも繋がる事業ですね。

原田社長全国に素晴らしい商品やサービスはたくさんありますがそれが埋もれてしまっています。そういった誰かのために必要な、身近な会社やサービスがなくならないように、まずは知見を教えるというソリューションによって、まず運営者側が変わってこうとか、新しい人を採用しようとか、行動を起こす前の情報を提供しています。

経済的なエコシステムを作り復興に貢献

理事に加わるきっかけは。


原田社長発足人のスターティアホールディングスの本郷社長からお誘いを受け、経済的な熊本の復興に共感し、なにかお手伝いできないかと加わりました。
自社の事業でも、企業の支援をしていますが、もともと個人的な強い思いがありました。父が自営業をしていて、苦労している姿を見ながら、地方で事業をされている方に同じ思いをする人を減らしたい、できることはないだろうかと考えていました。それが現在の事業につながっています。
これまでは熊本に何が出来るかと考えたとき、震災時の寄付くらいで、熊本創生企業家ネットワークを通して経済的なエコシステムをつくることは意義のあることだと思います。

熊本創生企業家ネットワークを通してやりたいことは。

原田社長上場する企業や、スケールする企業を熊本で増やしていくことですね。熊本で経営者の団体はここだという勢いのある新しい風を作りたい。まずは、100社以上の加入と結果を残すことです。

熊本も東京もマーケットとしてはあまり変わらない

熊本と東京で経営の難しさはどう違うと思いますか?

原田社長今の時代、マーケットとしては実はあまり変わりません。逆に地方だからこそ有利な部分もあります。九州エリア内では、距離や知名度、信頼度がありますし、地場に密着したサービスは東京の企業では提供できません。地方の大学にしかないような研究もありますし、大手や都心部の企業が手を出せないようなビジネスがあります。
これは既存の地場大手企業もそうです。
逆に、圧倒的な情報不足を感じます。また同業で横を見る傾向にあるのでなかなか前に進めていないようです。他社との事業提供やスピード感、投資も弱いので、どうしても年商50億円ほどで横並びになってしまいます。

そのような中で熊本の企業に必要なことはなんでしょうか。

原田社長既存のビジネスにIoTやAIを導入し、デジタルシフトしていくことが重要です。ビジネスモデルがシンプルでもITを導入することで生きていく地方の産業はたくさんあります。
今後の日本は、東京だから関西だからと関係なく、人口減少や高齢化が進み、労働人口も減少し、国際競争力も低下していきます。その中でシステム化が必要なのです。
そういった未来を見る文化ができていないのです。そのためには、わかりやすく新しいもので盛り上がっている場所が必要です。

熊本創生企業家ネットワークはそういった環境として機能していくわけですね。

原田社長運営はあくまできっかけで、熊本の企業が自分たちで努力し、経済発展していく必要があります。しかし、上を目指すときに何から初めて良いのか分からないのです。そこをしっかり学んでいただきたいですね。
今後の日本を支えるのはスタートアップやベンチャー企業になっていきます。そこを熊本創生企業家ネットワークで育て、この仕組を全国展開してければと思っています。