メンバー紹介

垂見 和子

株式会社ネイチャー生活倶楽部 取締役 ファウンダー

PROFILE

垂見 和子(たるみ・かずこ)熊本県立女子大学(現県大)卒業後、私立女子高校教諭4年。商店育ちのDNAかマーケティングを学び、草創期を作った通信販売会社で8年間修行。1994年、自らの抜け毛の悩みからシャンプー等が石油系原料、リンスがワックス(シリコン系原料)と知り、原料から処方、河川分解から皮膚等まで悩み・不安・疑問を徹底追及。その後、1996年8月に株式会社ネイチャー生活倶楽部を設立。

自然の恵み・強さを活かした、三位一体の商品づくり

事業内容を教えてください。

垂見 和子 株式会社ネイチャー生活倶楽部 取締役 ファウンダー(以下 垂見取締役)「髪・肌・全身・・・」の悩みに対して、同じ悩みを持った生活者の方たちが集まって「なぜこのような悩みが起こるのか?」「これまで何を使ってきたのか?」「使ったあとどうなるのか?」「どんな影響があるのか?」を調べ、トップレベルの専門家の方々と一緒に悩みを解決するための商品づくりを行っています。活動を始めて25年以上になりますが、生活者によるの商品づくりとは何なのか…と試行錯誤を繰り返し、これまで20品目の商品を創り上げてきました。現在は、「商品の外装(化粧箱など)無し」、CO2排出を抑える「バイオマス容器」なども導入し、髪や肌のことはもちろん、大切な地球環境への影響までしっかり考え、動いています。

事業を立ち上げられたきかっけを教えてください。

垂見取締役私自身の髪の悩みから、使用していたシャンプーが髪や地肌、地球環境に悪影響を及ぼしていたことを知りました。それに強い憤りを感じ「本当に良いものをつくろう」と、ネイチャー生活倶楽部を立ち上げたのです。当時はインターネットもないため、図書館に足を運び洗剤の歴史を調べ、いかに添加物が多く、自然にも負荷がかかっているかを突き詰めました。それから500名以上の署名を集め、メーカーに必死に掛け合い商品開発がスタート。泡が立たなかったり、髪が引っかかったり…使い心地も追求し、試作は1000回以上…納得のいくシャンプーができるまでに2年以上はかかりました。
最初のシャンプーが完成し、西日本新聞の夕刊に「髪に悩む女性グループが開発したシャンプー」というキャッチコピーで広告を掲載したところ、賛同いただけた方々から、多くのお電話やお手紙を頂きました。私たちと同じような「悩み・不安・疑問」を抱えた生活者の方々は沢山いるんだと確信しましたね。「悩み・不安・疑問」を追求し、必要なら自分たちで「商品までつくる」。それが私たちの三位一体で生活者ならではの「商品づくり」だと考えています。

「つくる責任と使う責任」を明確にし、持続可能な世界へ

現在取り組まれていることを教えてください。

垂見取締役生産者・消費者といった立場だけでなく、行政機関、自治体などの地域共同体、メディアなどとも一体となって、すべての人々による持続可能な生産・消費形態の実現を目指しています。これまでどれほど地球環境や生き物を犠牲にしてきたのか理解している人が、この世の中にどれだけいるでしょうか?無関心や知っていて動かないのが一番罪だと思います。子供の頃に遊んでいた土も川も海も、植物や生物・・・数億という単位で絶滅し、地球は悲鳴をあげています。様々な方たちがそれぞれ責任を持って進めていかなければ、手遅れとなってしまいます。
SDGsはトレンドになっていいますが、この考え方こそがネイチャー生活倶楽部の哲学であり、これまでの活動なのです。特に危機的状況である今、更なる加速が必要だと考えます。そのため、私自身が様々なネットワークをつなげ、少しでも多くの方に訴え、理解して頂き、関わる方々の意識・行動を変えていきたいと活動をおこなっています。今後は、とにかく国民も団体も事業も行政も全部一緒になって取り組む必要があると考えています。

熊本には豊富な地下水、栄養豊かな有明海、全国に誇る農産物や海産物があり、これまで豊かな暮らしが営まれてきました。しかし、このままでは持続が危ぶまれており、歪も生まれています。私たちの世代は良いかもしれませんが、次の世代にSDGsを引きついでいかなければなりません。それも私たちの責任なのです。熊本では自然エネルギーを活かした地産地消型、新エネルギー開発事業が始まっています。このようなSDGsに関する活動をさらに積極的に行うことで、2030年までには熊本県を「SDGs―日本No.1、オンリーワン」の県にしていきたいと考えています。

一念岩をも通す

熊本創生企業家ネットワークに加入したきっかけは?

垂見取締役本郷社長の熊本に対する想いや取り組みに共感し、参加させていただきました。また、熊本創生企業家ネットワークを通して、SDGsの活動を少しでも多くの方々に知っていただきたいという想いもありました。熊本創生企業家ネットワークには県内の素晴らしい経営者の方々がいらっしゃいます。「つくる責任と使う責任」を共有し、持続可能な環境・社会を築くための活動に拡げていきたいですね。
海外では強い意志を持って変わろうとしていますが、日本ではまだまだ浸透していない状況です。今回の新型コロナウイルスの感染拡大はある意味、「ここで立ち止まって、考え方を変えるべきだ!」という自然界からの忠告なのではないでしょうか。
熊本にいながら最新の情報を取ることができ、世界ともつながれる時代です。受け身で熊本にじっと留まっていても何も得られません。今後も常に学び続け、私たちの活動を通して一人でも多くの方の心を動かし、持続可能な世界を目指していきたいと思います。