メンバー紹介

北野 剛志

やさい工房ぷらるーと 代表取締役

PROFILE

北野 剛志(きたの・ごうし) 1987年5月生まれ。熊本市出身。九州学院高等学校、長浜バイオ大学を卒業後、2012年にホクト株式会社に入社。工場にて製造と研究開発を経験したのち、2014年IT系ベンチャー企業であるアメリエフ株式会社に入社。その後、県外において植物工場の立ち上げを経験し2018年熊本へUターン後、やさい工房ぷらるーとを創立。

安定的に無農薬野菜を供給可能な仕組みをつくる

事業内容を教えて下さい。

北野 剛志 やさい工房ぷらるーと代表取締役(以下 北野社長)当社は独自システムの屋内型水耕栽培(閉鎖型植物工場)にて葉物野菜の生産販売や農業に関する栽培・生産コンサルティングを行っています。安心・安全な野菜を作り、それらを安定的に供給し、すべての農家さんから認められる企業を目指しています。当社の特徴は室内で野菜を栽培できる閉鎖型植物工場設備と400種類以上の品種が生産可能な栽培技術です。当社の設備で野菜を育てることで、季節や天候に左右されず安定的に無農薬野菜をお客様に提供することができます。

事業を始められたきかっけは?

北野社長祖父の言葉がきっかけですね。私は元々農家の家系なんですが、15年程前に祖父が「お前たちが大人になる時代には、ここ辺り一帯は水耕栽培になっているぞ」と未来の農業に関して話をしてくれていました。ただ、いざ大人になってみると全く実現されておらず…。「じゃ自分がやってみるか」と思いましたね。大学時代にはベンチャー企業の植物工場立ち上げに関わる機会があったのですが、これも影響を受けたことの一つです。栽培していた野菜自体は大したことなかったのですが、このシステムは凄いな…と学生ながらに思いました。大学卒業後には、きのこを製造・販売しているホクト株式会社に入社しましたが、ここでは生産に携わりながら研究開発も行う必要がありました。さらには、新人のうちからパート社員の方の管理も任せられていたため、どうしたら効率よく、安くいいものが作れるのかというプロセスを学ぶことができたと思っています。

廃校を活用し植物工場へ!高次元農業の確立を目指す

現在は水俣の旧深川小学校に植物工場を作っていらっしゃるとか

北野社長そうですね。去年の10月頃からスタートさせていただきました。小学校の1教室を使用していますが、黒板を撤去して、床に防水塗料を塗って、蛍光灯を取り外し、天井に断熱材を設置して、電気工事を行って、栽培棚の骨組みを立てて・・・施工時間だけで1か月以上かかりますが、通常の植物工場の立ち上げに比べると時間は約3分の1、費用は電気工事含めると300万円くらいで約10分の1のコストで完成することができます。まだ栽培を始めたばかりで生産量としては約30Kg/日になりますが、将来的には全教室を植物工場にし、旧深川小学校の看板を『やさい工房ぷらるーと』の看板にしたいと思っています(笑)

さらなる規模拡大を目指されていると

北野社長生産量の拡大はもちろんですが、農業に関する栽培・生産のコンサルティングにも力を入れていきたいと考えています。実は当社では植物工場の設計図の販売も行っているんです。また、400種類以上にわたって生産可能な栽培技術もあるため、植物工場の立ち上げから生産・販売のところまでサポートできる体制を整えています。最終的には農業の完全無人化も目指したいですね。ホクト株式会社を退職した後にベンチャー系のIT企業に勤めAIやビッグデータ解析について学びました。この時の経験も活かしながら、どのような条件で栽培するとより良いのか。いつ出荷できるのか・・・全てデータで管理でき、人が介在しなくても安定栽培・供給ができるような農業の仕組みを作っていきたいと考えています。

組織づくりやマネジメントに優れた理想の農業経営

熊本創生企業家ネットワークに入会された背景は?

北野社長植物工場の規模拡大が見えてきた頃に、『組織づくり』に関して知りたいと考えたのがきっかけです。組織づくりができていないと、流動的で変化の速い世の中に対応できないですし、これまで経験してきたトップダウンの組織だと良い意思決定に繋がらないと考えています。元々、組織学とかマネジメントなどの論文を読んでいたのですが、実際に様々な組織づくりを行っている企業様の事例を聞くことで、より強い確証が持てたのではないかと思います。また、今後は企業というよりは個人が台頭してくる世の中になると考えています。例えば優れた技術力や考えを持った人間が重宝され、直接雇用ではなくシェアサービスが増えたり…。そういった世の中に向けて、企業が持っておくべき考え方や、育てるべき人財、組織の在り方など、熊創の会員企業様とディスカッションなどできると嬉しいですね。