メンバー紹介

瀬口 力

株式会社 Lib Work社長

PROFILE

瀬口力(せぐち・ちから) 1973年熊本県山鹿市生まれ、熊本大学大学院法学研究科卒。大学院在学中25歳で社長に就任。2014年、多様な人材を生かしイノベーションを生み出し価値創造につなげる経営を評価され経産省より「ダイバーシティ経営企業100選」に選出される。2015年、福岡証券取引所Qボード上場。2019年、東京証券取引所マザーズ上場。

事業内容をお聞かせください。

瀬口力株式会社 Lib Work社長(以下、瀬口社長)当社はハウスメーカーとして、新築住宅を販売しています。ですが、従来のハウスメーカーと違い、ウェブマーケティングをコアコンピタンスとした住宅テック企業です。
住宅業界では、マスメディアを活用し、モデルハウスに集客して商談を進める手法が何十年も前から続いていて主流となっています。まずはそこを変えていこうと、ネットで集客するビジネスモデルを構築しました。

モデルハウスを介さず、インターネット経由で直接つながるビジネスモデルですか?

瀬口社長当初はそうでした。ただ、「直接家を見られるところを教えてくれ」という要望も多く、完成見学会を実施しました。しかし、希望者が多く、しっかり対応していくために、常設展示場を設けました。現在では、インターネットで集客し、モデルハウスへの来場へ繋げるモデルを確立しました。

技術革新によって住宅業界にイノベーションを

集客に特化したITの活用を進められているんですね。

瀬口社長もちろん、集客以外の面でもITを取り入れています。製造・建築の分野、特に木造の業界は数千年の歴史の中で根幹の部分は大きく変わりません。技術革新によって、既存の住宅業界にイノベーションを起こしていくことを目標としています。
たとえば、現場においてもIT技術を導入しています。建築現場には必ず現場監督が必要なのですが、常駐していると1人の監督が担当できる現場は1現場だけです。当社では社内SNSを駆使し情報を共有することで、1人の監督が同時に複数の現場を同時に担当できるようにすることで、効率的に複数の現場での業務を可能としています。

住宅テック企業として目指しているところは。

瀬口社長事業展開に関しては、現在熊本をはじめ佐賀、大分に出店しています。福岡、本州も視野に今後10年間で50店舗の展開を目指しています。
また、住宅に関わらず事業ドメインを拡大していく方針です。社名をエスケーホームからLib workに変更したのも、方向性の転換です。戸建てだけではなく、リブ(暮らし、生活)のネットワークを作る生活創造企業として再スタートを切りました。アパートや老人ホーム、まちづくり事業、民泊など多様な展開を進めています。

熊本から上場した経験を伝える

熊本創生企業家ネットワークの理事を務められるきっかけは。

瀬口社長当社の社外取締役を務めるベンチャーキャピタルの方から本郷社長を紹介していただいたことがきっかけです。もっと活力のある企業を熊本で育てることで、良いサイクルを生み出すという理念に共感しました。
私の場合、直近で上場した県内企業ということで、担える役割もあると考えています。特にITや創薬などの一般的に上場しやすいとされている分野ではなく、建築業で上場したことに、皆様からの期待感を感じています。熊本から今後も上場企業を出していくために、IPO指導を担当しています。

熊本は上場企業が少なく、上場しづらいイメージがありますが、何かテクニックがあるのでしょうか。

瀬口社長そうですね。熊本の企業には東京に本社を構えていたら上場できるだろうと感じる底力を持った企業がたくさんあります。それでも上場が難しいのには環境的な問題があります。
まず、地方には上場に必要な引受業務をしている証券会社が少ないのです。ですから、必然的に外から呼び込む必要があるのですが、距離もありますし物理的に一緒に上場していきたいと思えるようなよほど魅力的な企業でない限り手を取り合うことさえ難しいのです。
また、上場に至るまでの流れを理解している人がいません。世の中には上場請負人のような方がいて、企業を上場させることを使命として活躍しています。普通は社内にそういう人間はいないので、社内に招き、上場を進めるケースが多いのですが、熊本ではヘッドハンティングするか、社長がそういう役割を担うかしか有りません。私は自ら上場を進めたので、上場するまではその業務に追われる日々でした。

熊本の企業として上場したことでどんなメリットがありましたか?

瀬口社長一番大きいことは、上場したことで信頼を得られたことですね。企業との提携や、情報交換、商品開発、事業提携などがスムーズに進むようになり、よりビジネスがしやすくなりました。上場前は会うことも叶わなかった大企業とすぐに会えるようになりましたし、上場していることが信頼を担保してくれるので、スピーディーに物事が進むようになりました。これは、対顧客の面でみても同じで、企業としての安心感も得られていると思います。

今後、熊本創生企業家ネットワークで進めていきたいことは。

瀬口社長本郷社長が経営の本質的な面を指導されているので、私はそこから少し離れて、IPOのプロセスを伝えていきたいと思います。熊本からでも上場できるということはしっかり証明できたので、この経験をしっかり伝え、サポートしながら熊本で上場企業を増やしていきたいですね。